[危険] 行くなという印?

山道は分岐が多く、行き止まりや危険な道も多い。

誤った方が正しい道に見える場合も多々あり、安易に判断すると非常に危険であるというのは、登山の常識である。

そのような者への警告として、以下のような方法で印を付けている場合がある。

まずは、分かりやすい警告の例。

六合目付近に見られる、香芝市の警告。

六合目行くな_香芝市

六合目行くな_香芝市

その先を見ると、普通は進めないような急斜面なので、わざわざ危険と示す必要もないと思う場所であるが、

六合目行くな_香芝市

それをあえて示しているということは、強引に進もうとして、事故があったのだろうか?

太めの木がある場合は、木に「×」の印が付けられている場合がある。

バツ表示

関連:鳶塚/ながめ坂分岐-ながめ坂間分岐

木がない、またはあっても細くて示せない場合は、枯れ枝を横に並べて示すこともある。

鉄塔分岐(外環)の鉄塔127,128方向に、それらしいものが見られる。

鉄塔分岐_南からみたところ

右側の進路に、道を塞ぐように木が並べられているのが分かるだろうか?

行くな_鉄塔分岐(外環)

しかし、本数が少ないと気が付かないことも多く、木は風化し消えていくことになり、そのうちなくなってしまう。

六合目を北西に進んだところにも、同様のものが見られる。

六合目行くな

六合目行くな

この先にも、同様のものが見られる。

六合目行くな

六合目行くな

雌岳の東にある東屋の近くにも、同様のものが見られる。

行くなという印_雌岳東屋

尾根筋を通って祐泉寺に出るルートがあるらしいのだが、非常に危険らしいので、それを防ぐためのものか?

関連:祐泉寺石標分岐

また、鳶塚分岐(廃小屋側)にも見られる。

行くな_鳶塚分岐

分岐の多いダイトレ北西部にもいくつか見られる。

二上山は子供も上る山なので、危険レベルが低くても、本筋から逸れるところにこのような注意が見られるが、靴やストックなどの装備が十分であれば、注意を無視して進むのも手だが、当然自己責任である。

二上山にも、滑ったら谷底という危険箇所があることを、忘れてはならない。

当然、鉄塔130~131とか、白銀峰クイコ(クイ庫)谷、水神裏や雄岳裏などのハードなルートに入った後には、このような印はまずない。

状況が一変_クイコ谷

ハードなルートで迷うと、よりハードな危険地帯に迷い込み、薄暗い中日が暮れ、滅亡へと堕ちていくのである…

香芝市のそれにしろ木にしろ、劣化で短時間で消え去ってしまう。

危険かどうかは他に示されるのではなく、自分で周囲の状況を観察、地図や等高線などを見て判断することが重要である。

目的の方向に向いているか、尾根に出るのか谷に出るのか、急勾配が危険なら巻いて進むのか。

そのような判断強いられる、緊張感のある登山こそが、面白いのではなかろうか。